２日、秦剛北京で行われた秦剛氏と林芳正氏の会談。氏林（北京＝新華社記者／張領）

   【新華社北京４月３日】中国の秦剛（しん・ごう）国務委員兼外交部長は２日、芳正月亮av网址日本の林芳正外相と北京で会談した。外相

   秦剛氏は次のように表明した。秦剛現在の世界は変化と混乱が入り交じり、氏林中日関係もチャンスがある一方、芳正課題も少なくない。外相昨年は中日国交正常化５０周年に当たり、秦剛月亮av网址習近平（しゅう・きんぺい）主席と岸田首相がバンコクで初会談し、氏林両国関係の方向性を示した。芳正われわれはまた今年、外相中日平和友好条約締結４５周年という重要な節目を迎えている。秦剛双方は指導者の重要な共通認識を指導理念として、氏林条約の精神に立ち返り、芳正交流と意思疎通を強化していく必要がある。両国関係が妨害を排除し、困難を克服して前進するよう推進していかなければならない。

   秦剛氏は次のように表明した。平和共存と友好協力は中日関係の唯一の正しい選択であり、両国関係の半世紀の歩みがわれわれに与えた深い啓発だ。アジアは現在の世界で最も発展の活力と潜在力を備えた地域であり、地域の平和の擁護と共同発展の促進は各国の普遍的な願いだ。矛盾と意見の相違に対して徒党を組み、声高に威圧しても問題解決の役には立たず、互いの溝を深めるだけだ。中日間の四つの政治文書は両国関係の政治的・法律的基礎を打ち立てた。信義を重んじ約束を守り、歴史を鑑とすることは、中日関係を長期的に安定させるための重要な前提となる。日本が正しい中国認識を確立し、政治的知恵と責任感を示すことを希望する。中国と共に努力し、対話と意思疎通を深め、実務協力を推進し、人的・文化交流を増進させ、意見の相違を適切にコントロールし、両国関係のために障害を取り除き、負担を軽減し、新時代の要求に合致する中日関係を構築することを望む。

   秦剛氏は次のように指摘した。福島の放射能汚染水海洋放出は人類の健康と安全に関わる重大な問題であり、日本は責任を持って処理しなければならない。米国はかつて、いじめ的手段で日本の半導体産業に情け容赦ない圧力を加えたが、今は中国に対して使い古した手口を繰り返している。自らが望まないことを人に行ってはならない。日本には身を切るような痛みを覚えているはずであり、悪人の手先になるべきでない。封鎖は中国の自立自強の決意をさらに奮い立たせるだけだ。日本は主要７カ国（Ｇ７）のメンバーであり、アジアの一員でもある。会議の基調と方向性を正しく導き、地域の平和と安定に資することを多く行い、国際社会の真の共通認識を結集すべきだ。

   秦剛氏は次のように強調した。台湾問題は中国の核心的利益の核心であり、中日関係の政治的基礎に関わる。中国は日本に対し、中日間の四つの政治文書の原則とこれまでの約束を厳守するよう促す。台湾問題に手を出してはならず、いかなる形であれ中国の主権を損なってはならない。

   林芳正氏は次のように表明した。日中関係には多くの発展潜在力がある。今年は日中平和友好条約締結４５周年に当たる。日本は中国と共に両国指導者が達成した重要な共通認識を確実に実行に移し、日中間の四つの政治文書を厳守し、各レベルの意思疎通と実務協力を強め、各自の関心事に適切に対処していきたい。建設的で安定した日中関係の構築を推進し、責任ある国として共に地域と世界の繁栄と安定のために積極的に貢献していきたい。

   日本人が中国でスパイ活動に従事した疑いが掛けられている事件については、秦剛氏が中国は法に基づき処置すると強調した。

   双方は、中日韓協力や朝鮮半島情勢、国連安保理改革などの国際問題、地域問題についても意見を交換した。